Doll〜人形図録07

Moulded and Sculpted Terracotta Figure "Mary Magdalene"
テラコッタ彫刻「マグダラのマリア」


Late 18thC Probably France
18世紀後期 おそらくフランス
高さ:54.5cm
 
 着色されたテラコッタ製のショルダーヘッドと前腕以外は詰め物のトルソ部分は、厚みのある木製台座から伸びた金具で固定されており、麻の布でスカートの様に覆われている。濃いピンク色の絹の胴衣はオリジナルで、元来は更にスカートやショールを着用していたと思われる。
 
 18〜19世紀にナポリやジェノヴァで盛んに制作されたテラコッタ製のキリスト降誕祭の人形群(プレゼピオ)は、ガラスの義眼で下肢を持っていることが多く、描き目であるこの作品は革命前のフランスの作品と考えられる((フランスでは革命で多くの宗教人形が破壊された)。
 
 僅かに目を伏せ穏やかで少し悲しげな表情の聖女像は、持物(アトリビュート)が欠損しているが、衣装の色と髪型からマグダラのマリアと推定できる。モヘアの金髪の鬘はオリジナル。珊瑚の首飾りは後年つくられたものである。顔料の剥落、指の欠損有り。