Doll〜人形図録11

2-Size Wooden Articulated Artists Lay Figures (Dessin Mannequins)
ふたつのサイズの木製関節人形(デッサンマネキン)


Middle 19thC France
19世紀中期 フランス
高さ:(大) 56cm (極小) 17cm
 
 画家のアトリエの必需品デッサンマネキンの起源は定かではない。古くは肖像画家が注文主である貴族にモデルを長時間務めさせずに済むようマネキンに服を着せ、服のシワや襞の感じを描いたとも云われる。
 
 テノン・ジョイント(合わせ釘による関節)は古い宗教人形にも見られるが、18世紀頃から腰が球体の関節人形が作られ多様なポーズが可能となり、芸術家が愛用するようになった。19世紀までのマネキンは、20世紀の量産品とは異なり、顔や指、あばら骨まで彫刻された、つくりの良いものが多い。当時の芸術家にとってマネキンを所有することはステータスであったのかもしれない。
 
 19世紀の通常サイズと極小サイズのデッサンマネキン2体である。56cmのマネキンはパイン材で、手縫いの男性用ブルターニュ伝統衣装 “Chupenn (ジレの一種)”と"Bragou-Braz (キュロットの一種)”を着用している。デッサン用の人形に19世紀の衣装が付属することは非常に珍しい。一方の17cmのマネキンは、木製の合わせ釘による関節人形としては最小と言える稀少サイズ。菩提樹が使われ細かく彫られている。
 
*2体は別売です