Doll〜人形図録12

Papier-Mâché Millinery Display Head
パピエ・マシェ ミリナリー(婦人帽子店)ディスプレイ・ヘッド


Middle 19thC France
19世紀中期 フランス
マークなし 高さ:38cm
 
 イタリア北部のミラノ公国は16世紀まで、質の高い帽子や手袋の製造で名を馳せるが、17世紀以降はファッションを重要な産業と捉えた戦略的なフランスに流行と洗練の権威を譲ることとなる。それでもミラノは現在でも婦人帽子店を意味するミリナリーの語源となった。
 
 ハンドペイントされたパピエ・マシェ(紙張り子)製のヘッド・マネキンは、フランスのミリナリーにおいて19世紀半ば、商品の帽子の展示に使用されたものである。
 
 この種のヘッドは業務用であったため、その多くが廃棄処分され、残存している19世紀の作品は貴重である。欧米ではフォークアートの蒐集家を中心に人気が高いアイテムである。鼻先に顔料の剥げ、また顔料表面に細かいヒビあり。