Paintings〜絵画図録15

Oil Painting on Panel "L'Amour Caresse avant de Blesser" after Pierre Paul Prud'hon
プリュードン原画による油彩板絵「愛は傷つける前に優しく撫でる」


Middle 19thC France
19世紀中期 フランス
署名なし
イメージサイズ:21.0 x 16.0cm 額:縦 35.0cm 横 30.0cm
オリジナル金彩額
 
 フランス第一帝政時代、ナポレオン皇后ジョセフィーヌらの下で活躍した画家ピエール=ポール・プリュードン(1758-1823)は、ギリシア神話のアレゴリー(寓意)画や肖像画、卓越したデッサン作品で有名である。
 
 この小さな板絵は、プリュードンがレオナルド・ダ・ヴィンチやコレッジョの作品から学んだスフマート(ぼかし)技法で神話の世界を甘美で感傷的に表現した、1805年頃のオリジナル作品の写しである。恋の弓矢を携えたクピドは「愛」、犬(誠実の象徴)を傍らにおく子どもは「友情」の寓意である。右手に矢を持つ愛の使者クピドに髪を撫でられ、蠱惑の表情でこちらを向く子ども。作品タイトルは1812年サロン向けに複製銅版画を手掛けたロジェ工房が名付けたとされる。
 
 表面全体に顔料または上塗りニス(?)のヒビあり。