AnnexeⅫ【分室Ⅻ】〜眼鏡小物

Spectacles 眼鏡

Pair of French Gold Spectacles
フランス製ゴールド眼鏡

c1840 Nantes France
1840年頃 ナント フランス
刻印:鷲の頭(18金) 幅:11.0cm イエローゴールド ガラス
P. PÉDRAGLIO OPTICIEN オリジナルケース 
 

18世紀後半から19世紀前半、眼鏡のレンズは小さな横楕円が基本形であった。また眼鏡フレームの素材は銀とともに1837年に開発されたブルースチール(青焼きした鋼鉄)のワイヤー(針金)が半世紀を通じて一般的になった。
 
溝を切った楕円レンズ側面を這わせて取り巻く細い針金状のイエローゴールドのリムに、折りたたみ式テンプル(つる)の付いた眼鏡である。スチール製では見かける形状であるが、18金製は非常に珍しい。昆虫の脚を連想させる華奢で美しい折りたたみの細いテンプルは、度の強い厚手のレンズをスチールではなく18金で誂えた持ち主の強いこだわりを感じさせる。
 
モロッコ革オリジナルケース付き。レンズの縁に極小のアタリあり。
 

Pair of Tortoiseshell Folding Pince-Nez
べっ甲折りたたみ式パンスネ(鼻眼鏡)

Middle 19thC Probably England
19世紀中期 おそらくイギリス
刻印なし 長さ:8.9cm べっ甲 金属 レンズ
革製オリジナルケース
 
パンスネ pince-nezは、フランス語で「鼻を挟む」という意味で、鼻眼鏡のことを指す。折りたたみのべっ甲製パンスネは、C-ブリッジと呼ぶ古くて単純な構造で、レンズを繋ぐ金属ブリッジのバネ圧で鼻に挟んで使用する。持ち手の輪っかにチェーンや紐を通せば付属の革ケースに入れたままでも首から下げられる。
 
オリジナル革ケースに金で箔押しされた商店名は判読困難であるが、GRAND HOTELの記載からホテル内の高級商店で販売されたことが窺える。