Annexe11 【分室11】〜裁縫道具

Other Tools その他のソーイング小物

 

Heart Shaped Silver Pin Cushion Box by William Comyns & Sons Ltd
William Comyns & Sons Ltd 銀製ハート形ピンクッション・ボックス

1897 London England
1897年 ロンドン イギリス
刻印:純度950、1897年、ロンドンを表す英国印、W.C(工房印)
長さ:10.5cm 高さ:6.5cm 銀 絹
 
花と戯れるケルビムの透かし細工の銀装飾と摩耗したヴェルヴェットの素地の朽ちた質感が絶妙に調和したハート形ピンクッション。手芸用の小道具やジュエリーを収納するボックス内側は紫色のサテンが張られている。
 
手芸用のピンだけでなくスティックピンを飾ったり、ミニチュアドールのプレゼーションボックスにも向く。
 
*画像のスティックピンは付属しません
 

 

Cold Painted Bronze Parrot Pin Cushion
コールド・エナメルブロンズ インコ ピンクッション

Modern Germany?
近年 ドイツ?
刻印:B(Bergmannの刻印) 2837 GESCHUTZT
高さ:9.5cm
 
ヴィエナブロンズを代表するアーティストBergmannの原型を使用し近年製作されたインコのピンクッション。色鮮やかなエナメルとパチネ(古色仕上げ)のバランスの良いブロンズ作品である。嘴の先端にエナメルの剥げがある。
 

 

Brass BILLIKEN Tape Measure
真鍮ビリケン テープメジャー(巻き尺)

c1910 Germany
1910年頃 ドイツ
刻印:U.S.P. Oct.6.08 D.R.G.M.
高さ:6.0cm
 
児童絵本が普及した19世紀後期以降、キューピーやミッキーマウスなど人気のキャラクターが生み出され関連商品が量産された。現代において漫画やアニメのキャラクターグッズを収集することは一般的な趣味である。アメリカの女性彫刻家によって作られた幸運の神様ビリケンは、お守りとして世界的に愛され、多くの商品が作られて日本でも親しまれている。
 
ビリケンのテープメジャーは、1908年10月8日アメリカで特許が取得されたデザインを、ドイツで実用新案を取得し製造したことを示す刻印入りである。椅子の背からセンチ単位100cmのテープリボンが出る仕様である。テープが切れずに残存し、巻き上げ機能も良好な状態。
 

 

Tusk Stick Out Tongue Face Tape Measure
獣牙舌だし男テープメジャー(巻き尺)

Late 19thC France
19世紀後期 フランス
サインなし 獣牙 ガラス 木綿 真鍮
縦:4.7cm 横:4.4cm(ハンドル含まず) 高さ:3.8cm
 
この作品はパチネされた獣牙製、舌を引くとセンチ単位100cmの赤いテープリボンが出て、側面の真鍮製のハンドルでリボンを巻き上げる仕様となる。安価なセルロイド製の型ものが台頭してきた時期の、牙彫による大変ユニークな意匠の珍しいテープメジャーである。
 
舌を思わせる赤いテープが切れずに残存し、巻き上げ機能も良好な状態であるのは大変貴重である。
 

 

Pair of Palais Royal Mother-of-Pearl Handled Scissors
パレ・ロワイヤル 白蝶貝ハンドル手芸鋏

c1820 Paris France
1820年頃 パリ フランス
刻印なし 長さ:12.3cm 幅:4.9cm
白蝶貝 スチール 金色合金
 
18世紀後期、オルレアン公ルイ・フィリップ2世は自宅であったパレ・ロワイヤル中庭の回廊を商店街に改装して民衆に開放した。一時革命の政治拠点ともなったが、帝政時代はパレ・ロワイヤル(王宮)の名にふさわしい高級商店が軒を連ね、世界中から多勢の王侯貴族が従者を引き連れて訪れた。彼らはフランスの力と富に感銘を受け、高級な土産品を買い求めて帰国し、それらの品々は各地で流行の先端となった。
 
この鋏もそのひとつで、パレ・ロワイヤル作品の特徴である白蝶貝に白鳥や花を刻み、星形の透かし彫りを施したハンドルが見事である。携行用ネセセールなどのケース入り裁縫道具一式から解体された鋏と違い、比較的大きなサイズの手芸用の鋏である。大きく厚い白蝶貝の手彫り感の迫力は、フランス復古王制を象徴する工芸品のひとつといえよう。
 

 

Strawberry Emery with Silver Top
Handbag Shape Pin Disc
銀装飾付き苺のエメリー/ハンドバッグ型ピンディスク

c1900 U.S.A?/ Late 19thC France
(苺)1900年頃 アメリカ合衆国?
刻印:STERLING  長さ:4.2cm(カン含まず)
(バッグ)19世紀後期 フランス
サインなし 5.5 x 4.0cm  革 絹 ガラス 金属
 
エメリーは研磨剤となる金剛砂のことで、針の錆び防止にこれを詰めた針刺しも同様に呼ぶ。砂で重みのある苺は、銀細工のヘタ、極細の絹糸をひとつずつ刺した繊細な苺のつぶつぶ、残存するオリジナルのタッセルが好ましい。
 
プチポワンのパネルをレザーで縁取ったハンドバッグを模したピンディスクは、ピンを刺す側面にブルーのシルクヴェルヴェット、バッグ持ち手も同じブルーのコードにガラスビーズをあしらっている。人形用のディスプレイにも相応しい質の高さと大きさである(バッグの蓋は開きません)。
 
*2点は別売りです

 

Maison Eugène Flocon Set of 4 Tortoiseshell Crochet Hooks in Leather Case
Maison Eugène Flocon 革ケース入りべっ甲かぎ針四本一揃い

c1880 Paris France
1880年頃 パリ フランス
刻印なし かぎ針(最大):24.5cm
べっ甲 銀張りされた金属 皮革
 
アフガン編み(チュニジアン・クロシェ)用に特別長く作られたべっ甲製のかぎ針4本セット。直径の異なる編み針にそれぞれ巻き付いた蛇の装飾が施されている。革ケースには金の箔押しで、"MAISON EUGÈNE FLOCON PARIS"とともに "TUNIS, ALGER, ORAN"と表記され、フランス植民地帝国の都市チュニス、アルジェ、オランに支店があったことを窺わせる。
 
一点のみ蛇の尾に僅かなダメージあり。
 

過去の作品

Pair of Steel Cat Scissors /Pair of Steel Stork Scissors 
猫とコウノトリのスチール手芸鋏

c1900 France /Mid 19thC Probably France
(猫)1900年頃 フランス
刻印なし 長さ:9.5cm 幅:4.0cm
(コウノトリ)19世紀中期 おそらくフランス
刻印なし 長さ:8.5cm 幅:3.8cm
 
スチールで動物をかたどった手芸鋏二点。猫好きの女性向けの鋏は、鋳造とはいえ猫の顔や体つき、縞模様の毛並みが巧みに表現され状態も良い。コウノトリ型は現代も量産されるが、これは19世紀半ばのもので、鍛金で薄く華奢に仕上げ羽根や足を線彫りしている。ハンドルに一箇所ヒビがあるが、刺繍糸への使用に問題はない。 
*2点は別売りです
*SOLD* 

 

Schuco Penguin Hussif (Sewing Kit)
シュコー社ペンギン ソーイング・キット

c1930 Germany
1930年頃 ドイツ
刻印:PATD MAY18,1926  U.S.A. NOV.27,1928
ENGL.PATENT 285727 -SCHUCO-
BREVETÉ FRANCE S.G.D.G.
D.R. PATENTE MADE IN GERMANY 高さ:8.6cm
 
英語のHousewife(主婦)を意味する中世英語"Hussif"は、兵士も所持したボタン付けや繕いのための裁縫道具入れを指す。フェルトとヴェルヴェット製ペンギンのコンパクトに入った縫い針と糸、安全ピン2本という最小限の修繕キットは、ゼンマイ仕掛けのぬいぐるみやブリキ人形、自動車模型で名を馳せるドイツの玩具製造会社シュコー(Schuco)によるものである。
 
ミニチュアサイズのぬいぐるみを得意とするシュコーが1920年代後半に発売した、化粧道具と掛け合わせた動物シリーズは大変ユニークで蒐集家が多い。この作品もそのひとつで市場に出回る事の少ない珍しいアイテムである。シュコーの真骨頂と言えるキュートな表現が魅力である。ハンドバッグに入れ携帯できるよう化粧直し用の鏡も付く。
*SOLD* 

Pair of Gold Handled Scissors by Auguste Belleau
オーギュスト・ベロー 18金製ハンドル手芸鋏

c1850 Paris France
1850年頃 パリ フランス
刻印 : 鷲の頭(18金)、A B(工房印) 長さ:9.1cm 幅:3.5cm
イエローゴールド スチール
 
19世紀半ばよりパリで活動していた金銀細工および宝飾工房オーギュスト・ベローの作品で、携行用ネセセールなどのケース入り裁縫道具一式から解体された手芸用の鋏である。18金のギョーシェ彫りの上に規則的な花文様を鏨で手彫りした彫金細工が見事な作品。 
*SOLD*

Pair of Victorian Silver Mounted Scissors and Sheath by Levi & Salaman
Levi & Salaman ヴィクトリアン銀製鞘付き裁縫

1883 Birmingham England
1883年 バーミンガム イギリス
刻印:純度950、1883年、バーミンガムを表す英国印、L&S(工房印)
長さ:12.3cm 銀 スチール
 
シャトレーヌは懐中時計や印章、裁縫道具等を腰帯(ベルト)から吊り提げるための装身具で、貴婦人がコルセットでウエストを強調していた18世紀に流行した。革命後、直線的なドレスの流行で廃れるが、王政復古とともにコルセットも復活しシャトレーヌも再び着用された。
 
シャトレーヌ用の鞘が付いた、ボタン付けや繕い向けの裁縫鋏である。19世紀後期イギリスでは、上流家庭の女主人に代わり食料庫の鍵や実用道具を、家政婦長がシャトレーヌに付けて着用したため、シンプルなものも多いが、この鋏は渦巻きを多用したロカイユ装飾の銀細工が贅沢な作品である。
*SOLD*

Porcelain Cat Head Tape Measure
磁器製猫の頭テープメジャー(巻き尺)

c1920 Germany
1920年頃 ドイツ
窯印なし 高さ:4.7cm 磁器 合金 木綿
 
猫の頭上にある黒く着色された金属製の虫(蜘蛛?)を引っぱると、センチ単位100cmのテープリボンが出る仕様である。磁器の製造を得意としたドイツにおけるユーモア溢れるノベルティ作品(目新しく珍しいの意)である。
 
ハンドペイントされた猫の顔と横倒しの両耳が、頭上の異物を警戒する猫の様子をリアルに表現している。虫の脚に欠損あり。
*SOLD*

Metal Rabbit Tape Measure
金属製うさぎテープメジャー(巻き尺)

c1900 Probably Austria
1900年頃 おそらくオーストリア
刻印なし 体長:6.0cm(尻尾含まず)
金色合金 ガラス 木綿
 
茶色く着色した金属製うさぎのメジャー。目には藍色のガラスビーズが嵌められている。腹部からセンチ単位100cmのテープリボンが出て尻尾で巻き上げる仕様である。野うさぎの毛並みが細かく表現され、ヴィエナブロンズなど金属製の動物作品を得意としたオーストリアで製作されたものと思われる。
*SOLD* 

Silver Chick Pin Cushion by Henry Matthews
Henry Matthews 銀製ひよこ型ピンクッション

1913 Birmingham England
1913年 バーミンガム イギリス
刻印:純度950、1913年、バーミンガムを表す英国印、H M(工房印)
高さ:5.0cm 銀 ガーネット 絹
 
英国銀製のひよこ型ピンクッションは、ヴィクトリア時代から現代までノベルティ(目新しく珍しいの意)作品として数多く製作され、蒐集家に親しまれてきた。
 
当時のシルクヴェルヴェットのクッションが残る、目にガーネットを嵌めた銀製のひよこは、ヴィクトリアン様式の銀作品で定評のあるHenry Matthews工房による。ころりとした形状が可愛らしいひよこは、若干サイズが大きめで、手芸用のピンだけでなくスティックピンを刺して飾っても楽しい。
*SOLD*

Square Pin Disc Applied with Carved Tusk Terrier Head
テリアの頭の彫刻つき獣牙正方形ピンディスク

c1880 Probably England
1880年頃 おそらくイギリス
サインなし 3.7 x 3.7cm 獣牙 絹
 
角丸正方形の牙板2枚で薄いピンクッションを挟んだピンディスクである。おもて面に当時、狐狩りに重宝されたテリアの頭とそれを取り巻く乗馬鞭の彫刻がつけられている。鞭の握り部分も犬の頭の意匠となっており、愛犬家の女性向けであったと思われる。
 
ピンを刺す部分は紫色のシルクヴェルヴェットで当時のピンが残っている。牙の感触が手に心地よく、四角いマカロンのような見た目も愛らしい作品である。
*SOLD*

Carved Wood Fish Hussif (Sewing Kit)
木製魚型裁縫道具入れ

Late 19thC Probably England
19世紀後期 おそらくイギリス
サインなし 長さ:15.4cm シナノキ ガラス
 
英語のHousewife(主婦)を意味する中世英語"Hussif"は、兵士も所持したボタン付けや繕いのための裁縫道具入れを指す。魚の頭の蓋を開けると魚の骨を思わせる糸巻きが現れる。糸巻き両端は花が彫刻され、片側の花の蓋を開けて針を収納する仕様となっている。
 
ガラス目が象嵌されたユーモラスな魚の、大変珍しい作品である。
*SOLD*