AnnexeⅪ【分室Ⅺ】〜裁縫道具

Sewing Set 裁縫道具一式

Ivory Nécessaire with 18ct Gold Implements by Auguste Belleau
オーギュスト・ベロー 象牙製ケース入り18金裁縫道具一揃い(ネセセール)

c1850 Paris France
1850年頃 パリ フランス 
刻印 : 鷲の頭(18金)、A B(工房印) 11.7 x 5.8cm(ケース)
象牙 ゴールド スチール 真鍮
 
雲のような形の象牙製ケースに納められた、ソーイングセット(指貫、鋏、針入れ、紐通し、目打ち)である。各道具は18金、ギョーシェ彫りの上に規則的な花文様を手彫りしている。同じ花文がケースの金具パーツにも手彫りされる凝りようである。
 
19世紀半ばよりパリで活動していた金銀細工および宝飾工房オーギュスト・ベローの作品で、彫金細工が素晴らしい。シンブル(指貫)のみ、揃いではなく「合わせ」であるが、同時代フランスの同じ技法による細工で違和感がなく、象牙ケースにも収まっている。この様な一式はネセセールと呼ばれ、教養として手芸をたしなむ貴婦人の必需品であった。
 

Palais Royal Cut-Steel Mounted Russian Calf Trunk Cased Sewing Tools
パレ・ロワイヤル カットスチール/ロシアンカーフ トランク型ケース入り裁縫道具

Early 19thC Paris France
19世紀初頭 パリ フランス
刻印:指貫にAUSTRIA 9.8 x 5.2 x 4.0cm
スチール 革 絹 象牙 獣骨 鍍金された金属
 
カットスチールで装飾した革製のトランク型ケースに納められた、ソーイングセット(指貫、針入れ、ピンホルダー、紐通し針、目打ち)である。柔らかな革は菱形柄の型押しロシアンカーフである。蓋上部に"Souvenir(想い出)"の文字が刻まれている。パレ・ロワイヤル作品の特徴のひとつ、花の刺繍が施されたヴェルヴェットの針刺し、その中央に組み込まれた指貫は鍍金された銅製、他の道具は象牙と獣骨製である。
 
豪奢なパレ・ロワイヤル作品と違い、実用的な道具と言える。オーストリア貴族がパリ土産として娘に贈ったのであろうか。使用感のある指貫はオーストリア製に替わり、本来付属したであろう鋏は欠損している。皮革や絹は200年近い経年を考えると妥当な状態。珍しいタイプのパレ・ロワイヤル作品である。

 

Louis XVI Set of 3 Carved and Pierced Ivory Sewing Accessories
ルイXVI世 象牙透かし彫り裁縫道具三点揃い

Late 18thC Dieppe France
18世紀後期 ディエップ フランス
サインなし (針入れ)8.6cm (糸巻き入れ)4.6cm (テープメジャー)3.9cm
 
繊細なレースの如く象牙を透かし彫りした見事な三点揃いのロココ時代作品。収納する針が通り抜けないほど細かい透かしのニードルケース(左)は、二段になっている蓋上部がシンブル(指貫)になっている。
 
コットンバーレルとも呼ぶリール(糸巻き)ホルダー(中央)は、中に入れた複数の巻き糸の先端を、底の複数の穴から出すことで糸の絡まりを防ぐ容器である。テープメジャー(右)は中のテープリボンが欠損している。
 
象牙天然のニュウが一本見られる以外は良好な状態。
 

過去の作品

Rosewood Nécessaire with Silver-Gilt Implements
ローズウッドケース入り鍍金銀製裁縫道具一揃い(ネセセール)

c1850 France
1850年頃 フランス
刻印:猪の頭(純度800)、J M(工房印)
12.7 x 7.1cm ローズウッド 銀 スチール 絹
 
木目の美しいローズウッドに色の明るいサテンウッドで文様を象嵌したケースに納められた、ソーイングセット(指貫、鋏、針入れ、紐通し針、目打ち)である。各道具は鍍金した銀製でルプセ技法により文様を打ち出している。この様な一式はネセセールと呼ばれ、教養として手芸をたしなむ貴婦人の必需品であった。
 
紐通し(ボドキン)が欠損している場合が多く、完全な一揃いは貴重である。スチール製の鋏や目打ちの刃は僅かな錆が見受けられるが、現在も使用可能である。
*SOLD*
 

Birdseye Maple Nécessaire with Silver-Gilt Implements
バーズアイメープルケース入り鍍金銀製裁縫道具一揃い(ネセセール)

c1850 France
1850年頃 フランス
刻印:うさぎの頭 13.0 x 7.2cm バーズアイメープル 銀 スチール 鏡 絹
 
鳥の目のような円形の斑点、鳥眼杢 (ちょうがんもく)のある高級木材バーズアイメープルのケースに納められた、ソーイングセット(指貫、鋏、針入れ、紐通し針、目打ち)である。各道具は鍍金した銀製でルプセ技法により文様を打ち出している。この様な一式はネセセールと呼ばれ、教養として手芸をたしなむ貴婦人の必需品であった。
 
紐通し(ボドキン)が欠損している場合が多く、完全な一揃いは貴重である。スチール製の鋏や目打ちの刃は僅かな錆が見受けられるが、現在も使用可能である。鋏の下部に鏡が内蔵されている。
*SOLD*
 

Ivory Nécessaire with 18ct Gold Implements by Auguste Belleau
オーギュスト・ベロー 象牙製ケース入り18金裁縫道具一揃い(ネセセール)

c1850 Paris France
1850年頃 パリ フランス 
刻印 : 鷲の頭(18金)、A B(工房印) 10.0 x 5.4cm(ケース)
象牙 ゴールド スチール 真鍮
 
楕円形の象牙ケースに納められた、ソーイングセット(指貫、鋏、針入れ、紐通し、目打ち)である。各道具は18金に葉飾り文様を丁寧に手彫りしている。この様な一式はネセセールと呼ばれ、教養として手芸をたしなむ貴婦人の必需品であった。
 
19世紀半ばよりパリで活動していた金銀細工および宝飾工房オーギュスト・ベローの作品で、彫金細工が素晴らしい。
*SOLD*