AnnexeⅦ【分室Ⅶ】〜飾り小箱

Precious Metal and Gemstone 貴金属と宝石

BOSSARD Silver-Gilt Tabatière (Snuff Box) Set with Micromosaic Plaque
BOSSARD マイクロモザイク入り鍍金銀製タバティエール

Late 19thC Lucern Switzerland
19世紀後期 ルツェルン スイス
刻印:0.925、BOSSARD、工房の紋章
5.8 x 7.0 x 3.3cm 鍍金された銀 ガラス(モザイク部分) 
 
ガラスの小片で花弁の色のグラデーションまでも表現した、ローマ製マイクロモザイクの円形板を箱蓋中央に嵌めた小箱。1889年パリ万博で金メダルの獲得を果たした、スイスの重要な金銀細工工房Bossard(ボサール)の作品である。蓋の内側から手彫り感が分かるほど深く刻まれたグラヴュールによる文様、縁周りのビーズ細工、全てが完璧な仕上がりである。
 

Louis XVI Vari-Colour Gold and Paste Pill Box
ルイXVI世 多色ゴールド/ペースト ピルケース

Late 18thC France
18世紀後期 フランス
刻印:ホタテ貝(14金)、20296、G(?)A、判読困難な刻印
3.5 x 3.3cmの楕円形 金 模造宝石(ペースト)
 
花を盛った古代風の壺と宙を舞うクピドの多色ゴールドによる浮き彫りをペーストで縁取った上蓋は、経年の手擦れによって彫りが甘くなり、18世紀の金細工の味わいが感じられる。
 
側面の小さなパネルのパンジーの意匠からパレ・ロワイヤル作品と推定される。

 

Gem Set /Blue Glass /Enamel Silver Tabatière (Snuff Box)
貴石とブルーグラスのエナメル銀製タバティエール

Early 20thC Continental
20世紀初頭 ヨーロッパ(英国を含まない) 
刻印:AV(オーストリア輸入印) 7.6 x 5.2 x 2.2cm
銀 ガラス エナメル エメラルド ルビー 真珠
 
ブルーグラス板の表面に貴石を嵌めた花かごの銀細工が美しいタバティエール。箱側面はガラスと色を合わせたロイヤルブルーのエナメルが施され、銀の装飾部分は全て彫金で仕上げられている。箱内部は鍍金が施されている。
 
白エナメルに一箇所修復有り。
 

CARTIER LONDON 9ct Gold Cigarette Case
カルティエ・ロンドン 9金シガレットケース

1948 London England
1948年 ロンドン イギリス
刻印:9、375、N(1948年)、ロンドン印、J.C (ジャック・カルティエ印)
グラヴュール:Cartier London 15.3 x 8.0 x1.0cm イエローゴールド(9金)
CARTIERオリジナルケース入り
 
英国製ゴールド作品に多く見られる9金(18金の半分の純度)のカルティエのシガレットケースである。1939年第二次大戦の勃発でカルティエ・パリと別経営となっていたカルティエ・ロンドンが自国の富裕層向けに製作した作品となる。
 
垂直にリブ・パターンを施したケースの中央に、平原インディアンの勇敢さを示す勲章、羽冠(war bonnet)の意匠があしらわれている。相当な重さから携帯用ではなく自室で使用するためのケースと考えられる。
 

CHANTELOUP Silver Cigarette Case Applied with Gold Initials, Emblem and Sapphire
CHANTELOUP 銀製シガレットケース

c1935 Paris France
1935年頃 パリ フランス
刻印:ミネルヴァ(純度950)、JC&Cie?(工房印)
グラヴュール:CHANTELOUP PARIS
12.1 x 8.0 x 1.0cm 銀 金 サファイア
 
水平リブ・パターンの銀製ケース上蓋にカボションカット サファイアとゴールドの頭文字SMと紋章を付けたシガレットケース。内側に"Arnold Marcelle"と氏名が刻まれていることから、紋章はMarcelle家のもので、ArnoldからSの頭文字の家族への贈り物であったことが窺える。
 
ケース底部に直径4mmのゴールドのボール状の脚がつき、携帯用ではなく卓上に置くためのケースと考えられる。