AnnexeⅦ【分室Ⅶ】〜飾り小箱

Precious Box ロココの遺香 タバティエール

アンティQ【anti-Q】 飾り小箱としてのアンティーク・タバティエール(嗅ぎ煙草入れ)

 大航海時代、新大陸からヨーロッパにもたらされた煙草は、葉に火を着ける喫煙よりも粉末を鼻で吸い込む(スナッフ)嗅ぎ煙草が広まりました。嗅ぎ煙草は、宮廷文化栄える18世紀のフランスで流行の頂点を迎え、貴族の間では嗜みの作法も確立しました。嗅ぎ煙草を容れるタバティエールは、ロココ時代の富と洗練のステータスシンボルとして様々な材質細工で作られ、精緻な飾り小箱は王宮の下賜品として煙草だけでなく、つけボクロ入れ、ピルケース、ボンボニエールとして使用されました。革命後は新興のブルジョワ市民も蒐集しはじめ、ロココ様式のリバイバルや目新しい意匠や技法を駆使した小箱が生み出されました。ヨーロッパでは現在でも洒落た高級小箱は、贈り物や蒐集品として高い人気があります。
 
 アンティQでは18世紀後期から20世紀初頭の高級飾り小箱としてのタバティエール、ボンボニエール、また19世紀後期から流行し始めた紙巻き煙草のためのシガレットケースを取り扱っております。職人が精魂込めて緻密に制作した掌にのる小箱は、蒐集品の最高峰と言えるでしょう。掲載作品についての価格や状態、掲載されていない在庫作品につきましては【CONTACT お問い合わせ】よりお問い合わせください。
 

Precious Box

アンティークの飾り小箱図録

Precious Metal and Gem Stone

貴金属と宝石

金銀細工、貴石、半貴石を使用した贅沢な小箱たち。王侯貴族の依頼により、金銀細工師だけでなく宝飾品(ジュエリー)の工房でも多くを手掛けた。 

 

Organic Material

生物材料

象牙、べっ甲、野生動物の角や骨は18世紀の貴族にとってエキゾチックな憧れの素材であった。彫刻作品はもちろん、ヴェルニ・マルタン技法により箱全体に着色、細密画を施した作品もある。
 
 

Enamel Work

エナメル(七宝焼き)細工

金属表面にガラスの粉を焼き付けるエナメル細工は、古くからフランスのリモージュなどで発展してきた。様々なエナメル技法によって生まれる色鮮やかでつやつやした小箱は、貴婦人に最も愛された。

 

Porcelain and Pottery

陶磁器

東インド会社(VOC)がもたらす東洋白磁はヨーロッパ中の王侯貴族を熱狂させた。漸く18世紀ザクセン王の下、磁器製造に成功したマイセン窯は、東洋写しからロココまで幅広い作品づくりで西洋陶磁の頂点に君臨する。追随する多くの窯はマイセンを模倣しつつも独自の作品を生み出した。