AnnexeⅩ【分室Ⅹ】〜銀食器

French Silver フランスの銀食器小物

Silver Figural Squirrel Salt Shaker
シルバー リス型ソルトシェーカー

c1900 France
1900年頃 フランス
刻印:ミネルヴァ(純度950)、MON E?(工房印)
高さ:7.6cm
 
抱えた木の実を喰むリスのユニークな塩入れは、底にある蓋から入れた塩を木の実の下から振り出す仕様である。リスの丸い目、脚の爪やひげ、毛並みは非常に細かく表現され、1匹いるだけでテーブルが楽しくなるアイテムである。
 

Silver Figural Chick Salt Shaker
シルバー ひよこ型ソルトシェーカー

c1900 France
1900年頃 フランス
刻印:ミネルヴァ(純度950)、蟹(純度800以上)、M E?(工房印)
高さ:4.9cm
 
小さな羽を広げたひよこをリアルに表現したユニークな塩入れは、底にある蓋から入れた塩をくちばしから振り出す仕様である。どこから見ても丸々と愛らしいひよこの姿は、1羽いるだけでテーブルが楽しくなるアイテムである。
 

Vermeil (Silver-Gilt) "Mascaron" Ice Cream Server
「マスカロン」ヴェルメイユ(鍍金銀製) アイスクリーム・サーバー(オリジナルケース入り)

Late 19thC France
19世紀後期 フランス
刻印:ミネルヴァ(純度950)、L&P(工房印) 長さ:24.5cm
 
オープンワーク(糸鋸や錐などの道具によって金属面に孔開けや切り取りによる透かし細工)にグラヴュールで模様を施した、アイスクリーム取り分け用のサーバーである。
 
マスカロンと呼ばれるグロテスクな仮面をハンドル部分に浮き彫りした、精緻なルネサンス・リバイバル作品。奇怪な仮面飾りマスカロンは、元来魔除けを目的とした建築装飾の一種であるが、銀食器の意匠に用いることで、ひと味違う個性と歴史的な重厚感と格調を感じさせる。
 
約25cmという迫力の銀細工。シルク貼りケースも素晴らしい。
 

Pair of PUIFORCAT Vermeil (Silver-Gilt) "Mascaron" Dessert Server & Fork
ピュイフォルカ ヴェルメイユ(鍍金銀製) 「マスカロン」デザート・サーバー/フォーク一対

Late 19thC Paris France
19世紀後期 パリ フランス
(サーバー)刻印:ミネルヴァ(純度950)、E P(工房印) 長さ:13.4cm
(フォーク)刻印:ミネルヴァ(純度950) 長さ:12.7cm 
 
オープンワーク(糸鋸や錐などの道具によって金属面に孔開けや切り取りによる透かし細工)にグラヴュールで模様を施した、繊細なレースの如く美しいサーバーと海神ポセイドンのトリアイナ(三叉銛)を思わせるフォークのセットである。
 
マスカロンと呼ばれるグロテスクな仮面をハンドル部分に浮き彫りした、精緻なルネサンス・リバイバル作品。
 

Vermeil (Silver-Gilt) Jam Spoons by PUIFORCAT /by Victor Boivin
ピュイフォルカ/ヴィクター・ボワヴァン ヴェルメイユ(鍍金銀製) ジャムスプーン

c1900 Paris France
1900年頃 パリ フランス
(上、ピュイフォルカ)刻印:ミネルヴァ(純度950)、E P(工房印) 長さ:14.1cm
(下、ボワヴァン)刻印:ミネルヴァ(純度950)、V B(工房印) 長さ:13.7cm
 
ボウル部分が浅く平たい形状のジャムスプーン2点。植物文様のグラヴュールが美しいボウルは両面に鍍金が施されている。ハンドルはターミナルからステムにかけて花が浮き彫りされている。
*(下)SOLD*
 

Ivory and Vermeil (Silver-Gilt) Baby Spoon by Prudent Quitte
Prudent Quitte 象牙/ヴェルメイユ(鍍金銀製) ベビースプーン

c1900 Paris France
1900年頃 パリ フランス
刻印:猪の頭(純度800)、P Q(工房印) 長さ:17.1cm
 
ボウル部分が象牙製の赤ちゃん用スプーン。鍍金された銀のハンドルは、蔓から葡萄を摘み取る子ども(幼少期のディオニソス?)が緻密に浮き彫りされている。
 
ハンドル裏は、豊穣の角や白鳥とともに浮き彫りされたカルトゥーシュに Marie Louise と名が刻まれ、誕生祝いの贈り物であったことが窺える。
 

Pair of Silver Sugar Nips
シルバー シュガーニップス(角砂糖挟み)

Late 19thC Paris France
19世紀後期 パリ フランス
刻印:ミネルヴァ(純度800)、判読困難な工房印 長さ:14.8cm
 
砂糖は19世紀後期まで先端が丸い円錐形の固い塊(シュガーローフ)で売られ、目的に応じてカットする必要があった。その際にシュガーニップスと呼ぶペンチ状の道具が使用された。
 
銀製のシュガーニップスはシュガートング同様、シュガーポットの中の、小さな砂糖の固まりを取るためのものである。
 
うずくまる子どもが向かい合うハンドルのシュガーニップスは、鋸歯状の刃で好みの大きさに割った砂糖を先端でつまむ仕様となる。レモン・スライスや薬味などに転用しても面白い。
 

Pair of Silver Grape Scissors
シルバー グレープシザーズ(葡萄用鋏)

Late 19thC France
19世紀後期 フランス
刻印:ミネルヴァ(純度950)、判読困難な工房印 長さ:14.0cm
 
大きな房ごと供される葡萄から食べる分だけを切り取るための鋏である。
 
右手に葡萄の房、鋏は左手で使用するよう、一般の鋏と刃が逆向きとなっている。刃も純銀製で、葡萄の蔓がグラヴュールされている。葡萄を掲げた天使像の装飾は細密で後ろ姿も可愛らしい。
 

Silver Tastevin with Serpent Handle
Silver-Plated Tastevin with Serpent Handle
蛇ハンドルのタストヴァン シルバーとシルバープレート2点

c1900 France
1900年頃 フランス
(上:シルバー) 直径:7.8cm(ハンドル除く) 刻印:ミネルヴァ(純度950)、C.S(工房印)
(下:シルバープレート) 直径:7.5cm(ハンドル除く) 詳細不明の刻印
 
ワインのテイスティング用の取手付き杯、タストヴァン。ワインの味や香りはもちろん、昔、暗い樽貯蔵庫の中で蝋燭の光を集めて、ワインの色や濃度を鑑定できるように内側に凹凸がつくられた。
 
グラスでのテイスティングが主流となった現代、タストヴァンはソムリエが首からぶら下げるアクセサリーのようになってしまったが、蛇をかたどったハンドルのユニークなタストヴァンは、ワイン愛好家でなくとも、様々な用途のアンティークの器として楽しむことができる。
*(シルバー)SOLD* 
 

過去の作品

Silver Tea Caddy Spoon by Pierre Queille
Pierre Queille シルバー ティーキャディ・スプーン

c1825 Paris France
1825年頃 パリ フランス
刻印:男の横顔(純度950)、パリ保証印、P Q(工房印) 長さ:9.0cm
 
シェル形のティーキャディ・スプーンは、1819年から38年までの銀純度承認の刻印入り、ナポレオン・ボナパルト没落後の復古王政時代の作品である。1700年代に中国から茶の輸入を独占していたイギリスに比べ紅茶の普及で出遅れたフランスでは、茶葉は大変高級な嗜好品であり、王侯貴族のみが優雅な空間で美しい茶道具を使って味わう贅沢が許された。時代も古く品質の高いアイテムである。
*SOLD*

 

French Masonic Silver Tastevin
フランス フリーメイソンのシルバー・タストヴァン

Late 19tnC France
19世紀後期 フランス
刻印:ミネルヴァ(純度950)、M.P(工房印)
直径:8.0cm(ハンドル除く)
 
ワインのテイスティング用の取手付き杯、タストヴァン。ワインの味や香りはもちろん、昔、暗い樽貯蔵庫の中で蝋燭の光を集めて、ワインの色や濃度を鑑定できるように内側に凹凸がつくられた。
 
フリーメイソン・シンボルをグラヴュールしたタストヴァンは、フリーメーソン職人位階の会員向けのもので、刻まれた ”FAICT BIEN LAISSE BRAIRE” は「人には言わせておけ、自分が良いと思うことをやれ」の意のフランスの格言である。
 
米英と違いカトリック教会が強力なフランスで作られたフリーメイソン作品はあまり市場に出回らず、銀製タストヴァンは蒐集家向けの珍品といえる。
*SOLD*