Annexe12【分室12】〜銀食器

Other Countries Silver 他の国の銀食器小物

 

Silver "Boucher" Cherubs Pierced Bowl by Georg Roth & Co.
Georg Roth & Co. シルバー「ブーシェ」天使文 透かし細工ボウル

Late 19thC Hanau Germany
19世紀後期 ハーナウ ドイツ
刻印:フランス輸入印(純度800以上)、工房印
18.0 x 22.6cm
 
市民革命によってロココや新古典主義といった正統的様式が一時中断していた19世紀後半のフランスでは、生活空間である装飾美術の分野で、ロココ様式を盛んに取り入れるようになる。富裕層である貴族やブルジョワ市民はルイ15世から16世時代の宮廷文化に憧れ、ロココ・リバイバルの作品が数多く作られた。
 
フランス市場に向けたロココ風銀製品を得意とし成功を収めていたハーナウのGeorg Roth工房の作品。18世紀の画家フランソワ・ブーシェ作品のモチーフをデザインに取り入れ細部までこだわったパニエ風の器は、パンや焼き菓子を盛りつけたり、小物やカード置きとしても重宝しそうである。
 

 

Georg JENSEN "Pattern No.41" Silver Jam Spoon
ジョージ・ジェンセン「型番 41」シルバー ジャムスプーン

1933-44 Copenhagen Denmark
1933-44年 コペンハーゲン デンマーク
刻印:41、GJマーク(1933-44)、STERLING DENMARK(純度925) 長さ:14.2cm
 
ジョージ・ジェンセン(1866-1935)自身がデザインした型番41のジャムスプーン。葉っぱの様な形状のボウル部や、アールヌーヴォー様式を洗練させた流線型ハンドル先端の植物の豆を思わせる意匠は、かつては彫刻家を目指していたというジェンセンらしい作品といえる。
 

 

Georg JENSEN "Pattern No.42" Silver Serving Fork
ジョージ・ジェンセン「型番 42」シルバー サービングフォーク

1932 Copenhagen Denmark
1932年 コペンハーゲン デンマーク
刻印:42、G.I(1915-30) 925S(純度925)、J S、三つの塔32 長さ:15.2cm 
 
ジョージ・ジェンセン(1866-1935)自身がデザインした型番42のサービングフォーク。アールヌーヴォー様式を洗練させた透かし細工のハンドルの豆さやを思わせる意匠は、かつては彫刻家を目指していたというジェンセンらしい作品といえる。
 

 

Georg JENSEN "Blossom" Silver Jam Spoon /Silver Cake Server
ジョージ・ジェンセン「ブロッサム」シルバー ジャムスプーン/シルバー ケーキサーバー

1933-44 /1945-77 Copenhagen Denmark
コペンハーゲン デンマーク
(ジャムスプーン)1933-44年 長さ:13.8cm
刻印:ゾウムシ、GJマーク(1933-44)、G.J、IMPORTE DE DANEMARK、STERLING DENMARK、925(純度925)
(ケーキサーバー)1945-77年 長さ:21.5cm
刻印:白鳥、84、GEORG JENSEN(1945-77)、STERLING DENMARK(純度925)
 
1919年にジョージ・ジェンセン(1866-1935)自身がデザインを完成させた型番84「ブロッサム(別名マグノリア)」のジャムスプーンとケーキサーバー。「ブロッサム」は現代も引き継がれている人気シリーズである。ケーキサーバーは20世紀半ばの作品であるが、現在この型は製造販売されていない。
 
*2点は別売です 
*(スプーン)SOLD*
 

過去の作品

 

G. Accarisi Firenze Putto with Dolphin Silver Sugar Tongs
G. Accarisi フィレンツェ イルカとプットー シルバー シュガートング

Late 19thC Florence Italy
19世紀後期 フィレンツェ イタリア
刻印:G.ACCARISI FIRENZE
長さ:12.2cm
 
プットーと聖獣イルカの立体像が向き合うハンドル、挟み部分は女神ヴィーナスのホタテ貝と海神ポセイドンのトリアイナ(三叉銛)を表したルネサンス風デザインが彫刻的で物語性が高い。イタリアらしい銀細工のシュガートング、シュガーポットの中の砂糖の固まりを取るだけでなく、レモン・スライスや薬味などに転用しても面白い。
*SOLD* 

C. Frey & Söhne Silver Tumbler by Koch & Bergfeld
Koch & Bergfeld製作 C. Frey & Söhneシルバー タンブラー

c1875 Bremen Germany
1875年頃 ブレーメン ドイツ
刻印:800(純度800)、工房印、119、C. FREY & SÖHNE
高さ:8.3cm
 
第二次世界大戦までドイツの一部であったヴロツワフ(現ポーランド)の高級貴金属店Carl Frey & Söhneのシルバータンブラー。製作は、1829年ドイツ ブレーメンで創業したKoch & Bergfeldである。彼らは1874年頃から自社製品に番号を振り始め1932年のNo.82056まで続けたとされる。初期の作品No.119のタンブラーは、ルネサンス風の鳥や植物と有翼の女やプットーのレリーフがクラシックで品が良い。
 
口当たりが良く熱伝導率が高い銀製タンブラーは、冷たい飲み物をより冷たく美味しく感じさせる。繊細な装飾文様とともにパーシャルショットなどを味わいたい。工夫次第で冷製デザートも。器中央に所有者の頭文字入り。
*SOLD* 

Austrian Silver Egoiste Coffee Pot
オーストリア「エゴイスト」シルバー・コーヒーポット

Late 19thC Vienna Austria
19世紀後期 ウィーン オーストリア
刻印:ウィーン銀刻印(純度800)、ゾウムシ(フランス輸入印)、判読困難な工房印
高さ:15.7cm
 
フランスで「エゴイスト」イギリスで「バチェラー」と呼ぶ、ひとり用のコーヒーポットである。まさにウィーンの独身貴族のために気品溢れる贅を凝縮した小さなポットは、牙製の蓋の摘み、本体の手彫りによる模様、どの角度からも彫刻作品のように美しいルネサンス風のハンドルと、全てが格調高い。通常ハンドルの付け根近くに位置する蓋の蝶番が、側面(画像では向こう側)に取り付けられている事も、ポット全体の美しさを高めている。 底部に成型時の凹み(歪み?)あり。器中央に所有者の頭文字入り。
*SOLD*

 

Russian Silver-Gilt Tea Caddy Spoon by Pavel Sazikov
帝政ロシア Pavel Sazikov 金鍍金シルバー ティーキャディースプーン

c1840 Moscow Russia
1840年頃 モスクワ ロシア
刻印:84(純度875)、モスクワ(インペリアルワラント)、工房印
長さ:11.2cm 
 
18世紀後半に英国で誕生した茶葉をポットに入れるためのキャディースプーンは、貿易船から荷揚げした茶箱から茶葉をすくう際に帆立貝の殻を使ったことからシェル型が定番となっている。
 
このティーキャディースプーンは通常サイズより大きく深さがある。帆立貝を模した皿部分の、波打った繊細な縁と鏨で緻密に刻んだマットな質感が特に見事である。質の高い金銀細工でロシア帝政期の工芸分野において重要な一族のひとつであったSazikov家の、Pavel Sazikov 1812-46年の刻印があり、細部まで手を抜かない上等なロシアの銀製品らしい出来栄えである。  
*SOLD* 

Silver Tea Ball Infuser
シルバー ティー・ボール・インフューザー

c1900 Germany
1900年頃 ドイツ
刻印:ゾウムシ(フランス輸入印)、判読困難な刻印
高さ:5.2cm(カン、チェーン含まず)
 
茶葉を湯や水に浸してお茶を抽出させる道具、ティー・インフューザー。現代は使い捨てのティーバッグが主流だが、花と果実それを啄む小鳥の打ち出し装飾が見事な、高級感溢れる銀製の卵型インフューザーである。チェーンも刻印入りのシルバーである。
 
蝶番の具合も良く、凹みのない、良い状態である。
*SOLD*