Books〜古書図録13 

French Manuscript "Phisica" 1747
フランス 手稿本『自然学』1747年 


1747 France
1747年 フランス
20.0 x 15.5cm 252p ラテン語
 
 1731年から35年にかけスイスの博物学者J. J.ショイヒツァー(1672-1733)が発表した"PHYSICA SACRA (神聖自然学)"は、聖書を18世紀科学の見地から検証解釈した著書で、度胆を抜く挿絵の図版から奇書として大変有名である。当時、自然学(自然哲学)は、「自然=全ての物事の本質」を意味し、人間心理、神と宗教や魔術、宇宙までを含む物事が相互に結びつくことを解釈する形而上学であった。
 
 背表紙に表題PHISICA(自然学)と記された本書は、セピアインクで丁寧に書き記した250頁に及ぶ手稿と12葉のキリスト教関係の銅版画を一つに綴じて羊皮紙の表紙をつけたフランス1747年のものである。宗教関係者が書いたものと思われ、当時パリで有名な製版職人Pierre Mariette(1634-1716)やNicolas Langlois(1640-1703)による聖書の一場面や聖人を描いた銅版画(一部手彩色)も素晴らしく、非常に興味深い一冊である。