Others〜その他の作品図録05

1910's Steiff Teddy Bear 25cm
1910年代 シュタイフ社 テディベア


c1910 Germany
1910年頃 ドイツ
左耳に Steiff(浮き彫り)のボタン
身長:約25cm ライトブラウンモヘアプラッシュ
 
 シュタイフ社の特徴である左右に離れた耳、オリジナルのブーツボタンの目、手刺繍された黒い鼻の熊のぬいぐるみである。両手両足とも四本の爪が黒糸で刺繍されており、裏は元来ベージュ色のフェルトであったがシルク地で当て布されている。詰め物の木毛が腕と脚の数箇所で片寄りねじれが生じている。
 
 小児麻痺を患ったために生涯車椅子であったマルガレーテ・シュタイフの針仕事の人気によって、19世紀に創立したシュタイフ社であるが、テディベアは1902年に彼女の甥リヒャルトが考案した。シュタイフ社最初のテディベアからわずか数年後に作られたこの熊は、今では毛はすり減り啼き笛も機能しないが、持ち主によって誂えられた毛糸の服を着て、二度の大戦を経て百年もの間生き残ってきた。