Doll〜人形図録31
German Bisque Head 25cm Oriental Doll
ドイツビスクヘッド25cmオリエンタルドール
c1900 Germany
1900年頃 ドイツ
高さ:25.0cm 刻印:7/0
19〜20世紀世界中を植民地支配した西ヨーロッパにおける、フランスのブリュやジュモー、ドイツのシモン&ハルビックなどのビスクドール工房は異なる民族(有色人種)の人形制作を手掛ける。エキゾチックで珍しい肌色の赤ちゃんや少女の人形は目新しいものを好む上流階級に愛された。
ビスクヘッドに9ジョイントのウッド/コンポジションボディは、東洋人らしい肌色と考えられた「アンバー」に仕上げられている。固定されたブラウンアイ、オープンマウス、オリジナルの黒髪モヘアウィッグ、足はオフホワイトの靴下に朱色の靴が描かれている。オリジナルの帽子と後年アンティーク生地で作った着物風衣装(縫い付け)を着用している。
25cmの身長だがヘッドに対し脚の長いボディバランスでヴォリュームとしては大きめのミニョネットの趣である。バランス良く吊り上がった目と眉、胴体と前腕下腿はコンポジション、上腕大腿とボールジョイントは木製の丁寧な作り、膝関節があることで椅子にお座りできる。ドイツのシュノー&ホフマイスター(Schoenau & Hoffmeister)作品と推定される。東洋のミニチュア小物と共に御所籠に収め人形遊びを極めるも一興である。
*巾着バッグは付属しません