Books〜古書図録13 

Diderot "Le Neveu de Rameau" Illustrated by Gérard Cochet
ディドロ『ラモーの甥』 ジェラール・コシェによる挿画本


1951 Les Médecins Bibliophiles Paris France No.112/150
1951年 Le Médecins Bibliophiles パリ フランス
限定150部のうち No.112 ドライポイント 使用紙 : Vélin du Marais
28.5 x 23.0 x 3.9cm 190p ハードカバー 函 フランス語

 
 ダランベールと共に『百科全書』を編纂刊行した啓蒙思想家ドゥニ・ディドロ(1713-84)の著書『ラモーの甥』は、哲学者「私」と偉大な作曲家ラモー(実在)の甥でうだつが上がらない「彼」との対話小説である。執筆は1762年頃からであるが発表は1805年ダランベールの死後であった。
 
 フランス人画家ジェラール・コシェ(1888-1969)による力強いタッチのドライポイントの挿画は、「私」と「彼」が対話を繰り広げるカフェ・ド・ラ・レジャンスでチェスに興じる貴族、金持ちにたかる音楽家たちの姿を生き生きと描いている。18世紀パリ市民の鬱屈が飽和状態にあった革命前夜の上流社会の爛熟を感じさせる作品である。
 
 非常に良好な状態。