Books〜古書図録15 

"Missel des Saintes Femmes de France" Illustrated by Élisabeth Sonrel
エリザベス・ソンレル挿画『フランス聖女のミサ典礼書』


1900 Maison A. Mame et Fils Tours France
1900年 Maison A. Mame et Fils トゥール フランス
16.0 x 12.5cm 320p フランス語
 
ヨーロッパで「ルリユール」と呼ばれる職人の手仕事による工芸的な製本は、聖書を大切に保存し神の教えの重要性を際立たせるために豪華な装丁で飾ったことが始まりとされる。宮廷文化栄えし18世紀のフランスでは、王侯貴族が自分の紋章や頭文字で蔵書を個性的に装丁することが流行し、技術の発展に寄与した。
 
高級革表紙に銀細工で所有者の頭文字、表紙裏は繊細な金箔押しの模様、小口に金付け(金箔を貼ること)を施した本書は、フランスの聖女についてのミサ典礼書で、アール・ヌーヴォー期の女流画家エリザベス・ソンレル(1874-1953)の挿絵が美麗な作品である。多色刷りの版画は全10葉、モノクロームの文章頁は金色を使い装飾写本風の縁飾りが描かれている。
 
概ね良い状態といえるが、テープ跡のシミ、薄い折れ箇所あり。