Doll〜人形図録14

Bru JeuneR 2 Bisque Head Doll
ブリュ・ジュンR 2 ビスクヘッドドール


c1891 Paris France
1891年頃 パリ フランス 高さ:29cm
後頭部に刻印:BRU・JNE R 2
 
 クローズドマウス、固定されたブルーのペーパーウェイトアイ、ピアスされた耳、ウッド/コンポジションボディ。ストレートリスト。モヘアオリジナルウィッグ。シルクサテンのドレスとボンネット、ピアス、下着、靴と靴下は全てアンティーク、オリジナルと思われる。
 
 「ブリュ・ジュン」モールドを発表したレオン・カシミール・ブリュから経営を引き継いたアンリ・シュブロは、ブリュ・ジュンをさらに洗練させてべべ・ブリュの黄金期を築く。しかし次の経営者ポール・ジラールが1891年に発表した「ブリュ・ジュンR」は、時代のニーズに合わせた安価なドイツ人形に対抗して制作過程を簡略化したことで、顔の描きや着色が単調で以前のブリュ作品と比べ大味な印象の人形となってしまう。
 
 この小さなサイズのべべ・ブリュは、黄金期の面影を残す奇跡のブリュ・ジュンRで、温かな慈愛さえ感じさせる繊細な表情を見せる。人形本体だけでなく貴族的な衣装や靴も細部まで手抜きなく密度の高い出来栄えである。