CabinetⅣ 【第Ⅳ室】〜Jewellery 宝飾品
img_0048.jpg (右)SOLD img_0043.jpg
2 images

Jewellery〜宝飾品図録12

Belle Époque Morganite /Diamond Heart Bow Ring
Rosecut Diamond Crowned Heart Ring
ベル・エポックモルガナイト/ダイヤモンド ハートリボンリング
ローズカットダイヤモンド王冠を戴くハートリング


c1915 Probably France / Early 20thC Netherland
(右)1915年頃 おそらくフランス
刻印:フクロウ(18金)、マスク(プラチナ)
ベゼル:2.0cm リングサイズ #10
モルガナイト ダイヤモンド イエローゴールド プラチナ
(左)20世紀初頭 オランダ
刻印:585(14金)、ZⅡ(銀純度835)
ベゼル:1.5cm リングサイズ #13.5
ダイヤモンド イエローゴールド 銀
 
想いを寄せる愛する人へ贈るために作られるハート形ジュエリー、なかでも指輪はいつの時代もロマンティックな愛の証とされる。壊れることなく永遠に輝く愛の象徴としてダイヤモンドを使った20世紀初頭のハートリング2点である。
 
プラチナ加工技術の開発もあり繊細で調和のとれた洗練を特徴とするフランスベルエポック期のハートリボンリングである。愛の「絆」を意味するリボンとハートのリングは18世紀以降流行し、ハートに赤い宝石を使うなど若い女性向けの可憐なものが多数である。大きなベゼルながら上品で洒落たこのリングは、加熱処理していない天然ベリル(モルガナイト)のペールピンクのハートの澄んだ透明感がクールな印象を与える大人のリングである。
 
英国ジョージアン風のローズカットダイヤモンドリングは、後光のような冠が特徴的なオランダのものである。研磨技術において長い歴史を誇るアムステルダムのダイヤモンドジュエリーは、19世紀初めから1世紀以上の間、流行スタイルの変遷にかかわらず、フォイルバックのダッチローズカットを銀留めした作品が多い。このリングは20世紀初めの作品で、金が稀少であった19世紀初期のものと比べゴールドを十分に使った安定した作りで安心して着用できる。クラウンハートの王冠は自分の心を支配する者(愛する者)への「忠誠」を意味する。
 
*2点は別売りです
*画像に使用しているケースは付属しません
 
*(右)SOLD*