Jewellery〜宝飾品図録14

NapoleonⅢ Baroque Pearl and Rose-Cut Diamond Pendant
ナポレオンⅢ バロック真珠/ローズカットダイヤモンド ペンダント


c1860 France
1860年頃 フランス
刻印:鷲と猪の頭(18金と銀)、判読困難な工房印
長さ:2.8cm(バチカン含まず) 真珠 ダイヤモンド ゴールド 銀  
 
 フランス第二帝政皇帝ナポレオンⅢの妻ウージェニー皇后は、ロココの女王マリー・アントワネット妃に対して強い憧憬を抱き、服飾から建築に至るまで、華やかなロココ・リバイバル様式を取り入れた。これは宮廷文化に憧れる新興ブルジョワ層にも歓迎され、革命後、控え目であった貴婦人のファッションは豪華になり、フランス経済の復興を背景に革命で散逸した宝石が買い戻され、新たに作り直されることとなった。
 
 貴重な天然バロック真珠(長さ 1.1cm)を、厚みのあるダッチローズカットの大粒ダイヤモンド8石とメレーダイヤモンドで取り巻いた、ナポレオンⅢ時代らしい存在感のあるペンダントである。大きなサイズの石を使用しつつもペンダント本体は3cm足らずであり、現代でも着用しやすい作品となる。
 
*画像に使用しているチェーンは付属しません