CabinetⅤ 【第Ⅴ室】〜Miscellaneous その他
img_3893.jpg (右)SOLD img_3899.jpg img_3903.jpg
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Miscellaneous〜その他の作品図録02

"Le Renard et La Cigogne (La Fontaine Fables)" Silver Baby Rattle with Tusk Teething Rings
Pierre C. Lenoir "Angelus Domini" Silver Baby Rattle with Tusk Teething Rings
Cherub Head Silver Baby Whistle and Rattle with 4 Bells with Bone Teether
獣牙リング「狐と鶴(ラ・フォンテーヌの寓話)」銀製ガラガラ
獣牙リング「主の御使い」銀製ガラガラ
獣骨/銀製子どもの顔 笛付きガラガラ


c1900 / c1870 France
 
欧米において「銀の匙を口に入れて生まれてくる」という表現は、豊かな家系に生まれることを意味する。子どもに貴金属を贈る風習は、子どもの一生を通じて家族の社会的、経済的な地位が保たれるようにという願いが込められている。金製銀製のガラガラ(ベビー・ラトル)はその代表的な誕生祝いの品であり、ユニークな意匠のものも数多く欧米では蒐集家の多いアイテムである。赤ちゃんが口に入れて歯固めできるよう、持ち手は獣牙や珊瑚などの天然素材である。
 
(画像右から)
①狐と鶴:1900年頃 フランス
刻印なし HBサイン 長さ:8.5cm
「狐と鶴」は17世紀フランスの詩人Jean de la Fontaine(1621-1695)がイソップ寓話などを基に執筆したラ・フォンテーヌの寓話の一編である。この寓話集は、子ども向けの童話としてだけでなくヨーロッパにおける重要なフランス文学の古典として親しまれ、これを主題としたアンティーク作品は蒐集家に人気が高い。寓話の中でも特に有名な「狐と鶴」を両面に描いたクロス型ガラガラである。
 
②主の御使い:1900年頃 フランス
判読困難な刻印、CLサイン 長さ:9.4cm
カトリックのお告げの祈り冒頭句 "Angelus Domini(主の御使い)"とともに子どもに寄り添う天使を描いたガラガラは、彫刻家でメダル作家 Pierre Charles Lenoir(1879-1953)の作品。アール・ヌーヴォーの趣が美しく清らかな印象のガラガラである。
 
③子どもの顔:1870年頃 フランス
刻印:猪の頭(純度800)、判読困難な工房印 長さ:13.5cm
中央に子ども(の天使?)の顔のメダイヨンのある笛付きガラガラは、ナポレオン3世時代の上手の作品で、通常は傷みやへこみの多い銀のベルはもちろん全体に状態が良い。人形蒐集家の参考書のひとつ F. Theimer著 "THE JUMEAU BOOK" 77pに同時代の人形とともに類似作品が掲載されている。
 
*3点は別売りです 
 
*①SOLD*