CabinetⅤ 【第Ⅴ室】〜Miscellaneous その他
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Miscellaneous〜その他の作品図録26

Pair of Walnut Plaques of St. Francis de Sale and St. Jane de Chantal
聖フランシスコ・サレジオと聖ジャンヌ・ド・シャンタル 木彫レリーフ一対


Early 19thC France
19世紀初頭 フランス
(聖人)長さ:23.2cm (聖女)長さ:22.7cm
 
司教と修道女の聖人像を素朴に刻んだ中世風レリーフの壁掛け一対である。実際の中世作品に多いオーク材ではなく上質で滑らかな胡桃材を使用した小さな壁掛けは、個人の私室の壁を飾り日々祈りを捧げるため作られたものと思われる。ふたりが聖人であることを示す光背(頭光)を表す鍵穴のような形状と、聖人の足下に刻んだ象徴的な図像が奇妙で存在感がある。
 
書物を手にした司教は神学者でもあるフランシスコ・サレジオ(1567-1622)、ロザリオを手にした修道女はジャンヌ・ド・シャンタル(1572-1641)と思われる。ふたりは1610年フランス アヌシーに女子修道会「聖母訪問会」を共同で設立、宗教改革というカトリック教徒にとって困難な時期に大きく教会に貢献して、フランシスコは1665年、ジャンヌは1768年に列聖された。フランスにおいて両者は崇敬の対象として人気が高く、メダイやルリケールなどの聖品にこの作品と同じく共に描かれることが多い。