Paintings〜絵画図録04

Jean François Gerard Fontallard (1777-1858) Watercolour "A Girl Holding a Rabbit in Her Arms"
G. フォンタラール 水彩画「うさぎを抱く少女」


Signed /Dated "Fontallard 1836" France
署名入り "Fontallard 1836" フランス
絵本体サイズ:24.5 x 19.0cm 厚紙板に水彩 額装なし
 
 軍隊での出世を約束されていたフォンタラールは、絵を描く情熱を捨てきれず画家となる。1789年のサロンに初出品し、1812年には息子アンリの肖像で最高賞を獲得する。彼は肖像画家としてミニアチュール(細密画)や水彩による肖像画を1835年までサロンに出品していた。
 
 この水彩画は彼の1836年の作で、西洋では性の暗喩でもあるうさぎをさりげなく露出した胸に抱いた少女の姿は、実在人物の肖像画ではなく(モデルはいたかもしれないが)、無垢と官能を併せ持つ普遍的な少女性を追求した作品である。作品の裏側には当時のパリ、モンマルトルの額装店のラベルが残っているが、後年額を外されたため、水によるシミが画面に多数見受けられる。しかし少女の瞳や髪の細密表現は、作品の保存状態を差し引いても十分に肖像画家の才能を堪能できる仕上がりとなっている。