Paintings〜絵画図録05

Miniature Paintings on Ivory "Maiden Wearing Cattleyas"
ミニアチュール(細密画)「カトレヤを纏う女」


c1890 France
1890年頃 フランス
Signed/署名入り "Bugnicourt(?)"
イメージサイズ:直径 10.5cm 額:縦 21.0cm 横 18.7cm
象牙板に顔料 黒塗額
 
 19世紀末アールヌーヴォー期、画家ミュシャの影響を受けた女性像のエナメル画(特にリモージュ製)は多数作られたが、肖像画として発展したミニアチュール(象牙板の細密画)は、一部ジュエリーを除いて、写真の発明とともに廃れ始めており、この様な画家のオリジナル作品は非常に珍しい。
 
 ジャポニズムを意識した、金粉をまぶした様な質感を背景に日輪と一羽の蝶、平面的な輪郭線と立体的な女の顔や肌の陰影を一枚の象牙板にみごとに描き込んだ、類を見ない独特な表現技法である。
 
 
深紅のシルクベルベットのマット、真鍮が象嵌された黒塗の木製額におさめられている。