Paintings〜絵画図録06

Illuminated Manuscript on a Vellum Leaf from a "Book of Hours"
中世羊皮紙彩飾写本「時祷書」一葉


Late 15thC Probably Flanders
15世紀後期 おそらくフランドル
イメージサイズ:14.5 x 10.8cm 額:縦 19.4cm 横 16.0cm
羊皮紙(ヴェラム)にセピア色インク 多色顔料 金箔 金彩額
 
 テキストはゴシック体で手書きされたラテン語で、「時祷書」というキリスト教徒が個人で用いる聖務日課書(聖母への祈りを中心とする祈祷書)からのRecto(奇数ページ:表)とVerso(偶数ページ:裏)両面書き写しの一葉である。
 
 エジプト人で修道僧の始祖である聖アントニウス(251?-356)の挿画と、黄色の地に鳥と蟲と植物文様のボーダー(縁飾り)で装飾された美しい頁である。挿絵の聖アントニウスは、髭のある老人として表現され、緑青顔料で描かれた森を背景に、書物と杖を手にして豚を率いている。
 
 オリジナルの羊皮紙に別の羊皮紙で補強が加えられている。フランス17世紀(ルイXIII世時代)の額縁におさめられている。