Paintings〜絵画図録16

Engraved Illustration [pl.44] from François Michel Disdier “Exposition exacte ou tableaux anatomiques des différentes parties du corps humain"
F. M. ディスディエ「人体各器官の精密な解剖図」 からの銅版画挿絵 [図版44]


1784 chez Crepy Paris France
1784年 chez Crepy パリ フランス
イメージサイズ:35.0 x 23.0cm 額:縦 38.2cm 横 26.2.0cm
彫版:Danzel ブルー木製額
 
 18世紀ヨーロッパの解剖学の分野では、顕微鏡などの器具の開発や印刷技術の進歩が、解剖図や解剖模型の造形的な品質を向上させ、医学者や学生が人体内部を把握することに大きく貢献した。アート(芸術)とサイエンス(科学)が結合したこの時代、「解剖学のヴィーナス」と呼ばれる美しく官能的な美女が臓器をさらす蝋人形が人気を博すなど、医療関係者のみならず物見高い大衆の好奇心を満足させるためにも芸術家が腕をふるった。
 
 この銅版画は革命前のフランスで出版された解剖図版集(60ページ、58図版)からの挿絵一葉を後年額装したものである。腹部から消化器官を引っ張り出された女の穏やかな眼差しが心に残る作品である。
 
 経年によるシミあり。