Paintings〜絵画図録17

Portrait Miniature of Infant with a Black Toque
黒いトーク帽の幼子 肖像ミニアチュール(細密画)


c1810 France
1810年頃 フランス
イメージサイズ:8.2 x 6.4cm 象牙板に水彩 打ち出し真鍮額
署名なし
 
 たっぷりとギャザーを寄せた白いモスリンドレスに黒いトーク帽の幼女。黒いトーク帽はおそらくヴェルヴェット。1810年刊行のファッション誌 "Modes de Paris. Costumes d'Enfans (パリのモード 子供服)"掲載図版とほぼ同じ服装である。
 
 画家を雇い流行の子供服に身を包んだ我が子の肖像画を残せる裕福な貴族の家に生まれ、気に入りの銀のガラガラを手に真面目にモデルを務める彼女が、どのような生涯を送ったのか想いを巡らさずにいられない細密画である。
 
 グアッシュ(不透明な水彩顔料)によるベタ塗りのチャコールグレイの背景と平面的な人物像は、ナポレオン帝政期らしい静止的な古典主義の雰囲気を感じさせる。
 
参考資料:
http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/btv1b8457376s/f12.item
http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/btv1b8457376s/f23.item