CabinetⅡ【第Ⅱ室】〜Paintings 絵画
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Paintings〜絵画図録26

Maison Duvelleroy Hand-Painted "Wisteria and Butterfly" Face Screen 
メゾン・デュヴェルロワ 手描き「藤に蝶」フェイス・スクリーン


Late 19thC France
19世紀後期 フランス
Signed/署名入り "L. Gerard"
全長:42.7cm 扇面:27.0 x 26.0cm
 
ジャポニズム全盛のフランス19世紀後期、英国ヴィクトリア女王をはじめ各国の王室を顧客にもつ扇子専門店デュヴェルロワが日本の団扇に影響を受け創作したフェイス・スクリーン。黒い絹地に藤の花とモンシロチョウをグアッシュ(不透明な水彩顔料)で描いた扇面と銘木に模様を刻み日本の蒔絵風に金彩を施した柄が東洋的で美しい。
 
フェイス・スクリーンは、顔を白く厚塗りする化粧が流行した18世紀から19世紀初め、蝋や脂、砒素や鉛と白墨を調合した化粧品が室内の暖炉の熱で溶け出すことを防ぐために貴婦人が顔を優雅に保護するとともに自分のセンスの良さを見せつけるファッションの小道具であった。宮廷文化や化粧が変化した19世紀末、一流画家のドラクロワやアングルに扇面の絵を描かせた事でも有名なメゾン・デュヴェルロワが手掛けたこの作品は、実用の道具ではなく鑑賞向けの工芸品、絹本に描いた一幅の絵画として仕立てた逸品である。
 
スペインの革細工を模した贅沢なエンボス紙(金唐革紙)のオリジナル函入り(傷みあり)。