CabinetⅡ【第Ⅱ室】〜Paintings 絵画
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Paintings〜絵画図録33

French Empire Oil on Canvas "Sleeping Child"
フランス帝政油彩画「眠る子ども」


Early 19thC France
19世紀初頭 フランス
署名なし キャンバス裏面にMaison Belotのスタンプ
オリジナル金彩額
イメージサイズ:31.0 x 23.0cm 額:45.0 x 37.0cm
 
18世紀末から19世紀初めヨーロッパの芸術分野では理性、秩序、調和を重んじる古典主義や合理主義に対抗して、精神的な内面や、自然や神秘的なものを表現するロマン主義が台頭し、個人の感性や情緒を大切にするセンチメンタリズムがひとつの思潮となった。
 
そのような時代性を反映したフランス19世紀の油彩画。波の無い湖面に浮かぶクーファン(couffin  ベビーかご)ですやすやと眠る子どもとその横を守護するように犬が泳ぐ静謐な世界観の象徴的な作品である。金髪の巻き毛、薔薇色の頬や唇を丁寧に描き込んだ子どもの寝顔に心が癒される。
 
キャンバス裏面に1805年から25年まで使用されたとされる画材店Maison Belotのスタンプがある。フランス革命後、ナポレオン帝政から復古王政期の上流階級の女性または子供部屋を飾ったであろう額絵がその後どのように年月を重ねたか想像すると一層味わい深い。