Works of Art〜美術工芸品図録03

Silver Mesh Miniature Evening Bag with Chased Frame and Ring
銀製メッシュミニチュア夜会用バッグ


c1890 Austro-Hungary
1890年頃 オーストリア=ハンガリー帝国  
刻印 : フランス輸入印(純度800以上)
長さ:16.4cm (バッグ本体 8.8cm) 幅:6.2cm
銀(一部鍍金) エメラルド 真珠
 
 ベルエポック期のフランスを中心に、貴婦人は巾着袋から口金付きのハンドバッグを持つようになる。夜会用のバッグは、物入れとしての実用品というよりも装身具として、着用するドレスや宝飾品とコーディネイトして手から提げ、ダンスや社交に興じるためのファッションアイテムであった。
 
 メッシュバッグは19世紀後期より欧米で大量に製産されたが、宝石を嵌めた亀の形の留め具と、彫金による銀細工の天使で装飾された口金の、ハプスブルグ帝国最期の栄華を誇る作品である。指を通して提げられるようチェーンの先に指輪が付いている。大きめのビスクドールに持たせても良い大きさである。
 
 メッシュ部分を含むすべて良好な状態。