Works of Art〜美術工芸品図録05

Sèvres Pottery White Lily Small Vase by Optat Milet
オプタ・ミレー/セーヴル陶製白百合小花器


c1880 France
1880年頃 フランス
窯印 : Milet Sèvre 高さ:11.6cm
 
 国立セーヴル陶磁器製作所で指揮を執っていた Félix Optatus Miletus (通称 Optat Milet)が独立し、セーヴル陶磁器製作所の近くに窯を開いたのは1866年のことである。のち3代に渡り芸術性の高い焼き物を生み出している。
 
 アールヌーヴォー全盛期に彼が東洋の影響を受けた独自の作品は、質感のある黄金の地に植物や昆虫を、あたかも東洋のクロワゾンネ(有線七宝)細工のように陶器で表現したものであり、そのひとつがこの白百合の花器である。ヌーヴォー期の陶器は、ガレやドームに代表されるガラス作品に比べてマイナーであるため良品は市場で数が少ないなか、これほど緻密な作品は珠玉というにふさわしい。本国フランスでは高い評価を得ている作家である。