CabinetⅢ 【第Ⅲ室】〜Works of Art 美術工芸品
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Works of Art〜美術工芸品図録27

Auguste Moreau Pair of Bronze Children Figures on Rouge Griotte Bases
オーギュスト・モロー ブロンズ子ども像グリオッテ(赤色大理石)台座一対


c1890 France
1890年頃 フランス
サイン:Aug. Moreau
刻印:(少女)14612 (少年)14615
高さ(台座含む):(少女)14.0cm (少年)13.5cm
 
手にした籠に収穫物を載せた子どものブロンズ像一対は、19世紀フランスの彫刻家オーギュスト・モロー(1834-1917)の作品である。父やふたりの兄も彫刻家の一族出身のオーギュストは、神話に登場する女神や子どもの姿を好んで制作し人気を得た。
 
現代でも人気の高いオーギュスト・モローの彫像は、リプロダクションも多く製作され年代の見分けが困難である。この一対は小像にもかかわらず、ルージュ・グリオッテと呼ぶ深い赤色の古生代の大理石の台座に、黒茶色のパチネを施したブロンズの裸の子ども、鍍金した籠(スペルター(亜鉛合金)製)と子どもの足元、と存分に手間を掛けた端正な仕上げの逸品で19世紀ベルエポック期の富裕層向けであったと分かる。
 
小さな置物としての装飾的な彫像でありながら、少年少女の表情や髪、体の肉付きや手足の指先の表現は、芸術性が高く見飽きることがない。