CabinetⅢ 【第Ⅲ室】〜Works of Art 美術工芸品
(右)SOLD
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Works of Art〜美術工芸品図録26

Carved Wood Skull and Carved Ivory Skull 'Vanitas'
19世紀木彫髑髏と18世紀牙彫髑髏「ヴァニタス」


Middle 19thC Probablly South Germany / Early 18thC South Germany or France 
(右)19世紀中期 おそらく南ドイツ サインなし 高さ:4.8cm
(左)18世紀初頭 南ドイツまたはフランス サインなし 高さ:4.4cm
 
ラテン語で空虚やむなしさを意味する「ヴァニタス」は、旧約聖書『コヘレトの言葉』"Vanitas vanitatum omnia vanitas"「なんという空しさ、なんという空しさ、すべては空しい」に由来する。東洋の無常観と共通する思想である。
 
ヨーロッパ美術における「ヴァニタス」は、「メメント・モリ」や「死の舞踏」同様、人生の儚さを暗示する、現世を生きる者にとって普遍的主題のひとつである。17世紀バロック期、オランダの静物画において好まれた題材であったが、象牙彫刻の盛んな南ドイツでは、死を象徴する髑髏作品が制作された。
 
下顎の無い髑髏2点は、飾り映えする大きさと手にした時の重量に満足感のある作品。繊細な木彫(セイヨウツゲ?)の髑髏は、手に取り眺め「死」に想いを馳せるために作られた純粋なヴァニタスである。先人が長い年月作品に触れることで生じた「なれ」の味わいのある象牙髑髏は、象牙釘が穿たれた釘痕があり、元は大きなキリスト磔刑像の一部分であった可能性がある。
 
*2点は別売りです
 
*(右)SOLD*