Jewellery〜宝飾品図録38
U.R.S.S. Russian Art Nouveau Diamond Flower Ring
ソビエト連邦ロシアアールヌーヴォーダイヤモンド花型リング
1955 Moscow Russia
1955年 モスクワ ロシア
刻印:583(14金)モスクワを表す刻印、キリル文字の工房印、ホタテ貝(14金)
ベゼル:2.5cm リングサイズ #9.5
ダイヤモンド ゴールド
ビザンチン様式に根差す伝統にフランスの芸術様式を取り入れて発展したロシアの宝飾品や金銀細工品は、帝政ロシアの最盛期と言える19世紀後半皇室御用達のファベルジェ工房を中心に隆盛を極めた。この頃ロシアからの遠来の品はロンドンやパリなど欧米の上流階級の好奇心をかきたて熱狂的に蒐集された。
ソビエト連邦社会主義共和国時代の花の形のリングは縦に長く左右非対称、斬新で独創的なデザインである。幼児が絵に描くお花のような単純な形でありながら、花はラウンドブリリアントカット、葉にはマーキスカットのロシア鉱山で採掘した良質なダイヤモンドが使われ品格のある宝飾品に仕上げられている。1950年代の作品であるが、フランスアールヌーヴォー曲線を取り入れ独自の発展を遂げた帝政時代の独特なデザイン性と、豊富な貴石や金属を産出できる地理的優位性と長い伝統で培われた芸術分野への職人の真摯な取り組みによる丁寧で安定したつくりが受け継がれている。
*画像に使用しているケースは付属しません