CabinetⅣ 【第Ⅳ室】〜Jewellery 宝飾品
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Jewellery〜宝飾品図録09

Meyle & Mayer Plique à Jour Enamel Silver Violet Pendant
マイレ&マイヤー作スミレ文プリカジュールエナメル銀製ペンダント


c1900 Pforzheim Germany
1900年頃 プフォルツハイム ドイツ
刻印 : (本体)ゾウムシ、900、工房印 (チェーン)猪の頭(純度800)
長さ:3.0cm(カン含まず) チェーンの長さ:44.0cm
エナメル 銀
 
装身具の生産で古くから歴史を誇るドイツのプフォルツハイムは、19世紀末には九百もの工房が存在し、1910年頃には全市民の半数が装身具の仕事に従事していたという。フランスのアールヌーヴォー様式を素早く取り入れ多くの作品を市場に送り出していた。
 
中でもマイレ&マイヤー工房は、銀に精緻なエナメル技法を使ったアールヌーヴォー様式の装身具や高級小物で知られる。微妙な緑色のプリカジュールエナメル(透胎七宝)を背景にアールヌーヴォー曲線を描く薄紫のスミレが美しいペンダントである。繊細な細工であるが状態は良好。着用時、光を透すエナメル越しに胸元の肌や服地の色で変化する表情を楽しみたい。フランス銀製チェーン付き。