Jewellery〜宝飾品図録19

Cat with Bow Silver Brooch
リボンをつけた猫 銀製ブローチ


c1900 Probably Austria
1900年頃 おそらくオーストリア
刻印なし 3.2 x 2.5cm
銀 金色合金 ガラス
 
 高貴なエジプト王女の墓から猫のミイラが発掘され、猫の神聖さに感動し影響を受けたヴィクトリア女王は2匹のブルーペルシャを飼い始める。たちまち猫は愛玩動物としてブームとなり、1871年ロンドンで初のキャットショーが催され、デパートでは猫モチーフの様々な商品が販売されるようになる。
 
 猫の正面顔をかたどった装身具は数多いが、これは猫の頭部を斜めから捉えた珍しいブローチである。猫の目は宝石ではなくガラス義眼を使用し、毛並みやリボンの模様に至るまでリアルさを追求した作品である。装身具として再現困難なヒゲは一本のみ表現されている(欠損ではない)。上等なステッキハンドルやノベルティ小物を制作する銀工房が手掛けたものと思われる。