Jewellery〜宝飾品図録26
Victorian Gold Fede Ring /Gold Fede Gimmel Ring
ヴィクトリアンゴールドフェデリング/ゴールドフェデギメルリング
Late 19thC England / Late 18thC Probably Bourgogne France
(右)19世紀後期 イギリス
刻印なし ベゼル:0.7cm リングサイズ #9.5
(左)18世紀後期 おそらくブルゴーニュ フランス
刻印:葉、..V? ベゼル:0.5cm リングサイズ #14
握り合うふたつの手をかたどったリングをフェデリングと呼び、ヨーロッパでは古代から婚姻の契約を交わす証として用いられた。フェデ(fede)はイタリア語で信頼を意味し、愛と信頼を表す指輪のデザインとして現在に至る。2点のリングは仕掛けのあるアンティークでありつつも状態の良い貴重な作品となる。
握手する手を左右両側に開くとフープ内部に仕込まれた緻密に編んだ毛髪が現れるピンクゴールドのフェデリングである。モーニングジュエリーではなく、自身の髪を離れて暮らす愛する者へと贈ったロマンティックなリングであり、内側に"I. M. to M. M. "と刻まれている。線彫りした手首の陰影や袖、リング全体の模様が繊細で美しい。 同時代の革製ハート型ケース付き。
婚約または結婚指輪として15世紀に作られたギメルリングは、二つまたは三つのリングを縦に重ねて一体にして着用する形式のリングである。この作品は、握手する手を左右に開くとハートが現れる三重のフープ、イエローゴールドのフェデギメルリングである。豊かな葡萄畑を有し新興ブルジョワにより繁栄していた18世紀フランス ブルゴーニュのものと思われる。赤いモロッコ革のオリジナルケース付きで状態が良い。
*2点は別売りです
*(ギメル)SOLD*