Jewellery〜宝飾品図録27

Carved Conch Shell Cherub Brooch and Cupid in Scallop Loose
コンクシェル彫刻 天使ブローチとホタテ貝のクピドルース


c1860 Naples Italy
1860年頃 ナポリ イタリア 
(天使)サインなし 幅:4.5cm
(ホタテ貝)サインなし 長さ:3.9cm
 
 コンクパールの母貝コンクシェル(ピンク貝、クイーンコンクとも呼ぶ)は、内側が美しいピンク色の大きな巻貝で、19世紀のヨーロッパで珍重されカメオなどの彫刻作品が人気を博した。コンクシェル特有のミルキーホワイトとパウダーピンクの色調が、幼児の姿で表された天使の肌に申し分なく合致した彫刻ジュエリー二点である。
 
 顔から翼の生えたケルビム(智天使)は、裏にブローチ用ピンがついており、ハート形に近い輪郭で立体的な厚みが少なく着用しやすいデザインとなる。一般的なシェルカメオのように色のコントラストがないので、優しいピンク色がふんわり柔らかい印象である。
 
 裏まで彫刻したホタテ貝のクピドはルース状態であるが、元来ネックレスやティアラのパーツとして作られたものである(大英博物館に類似パーツを使用した作品が所蔵されている)。小さな彫刻作品として現状のまま所有するも良し、カンを付けペンダントに加工して着用するのも楽しい。
 
参考資料 [British Museum Collection Online]
http://www.britishmuseum.org/research/collection_online/collection_object_details.aspx?assetId=173033001&objectId=1420973&partId=10
 
*画像に使用しているケースは付属しません