Others〜その他の作品図録19

Rosewood "Guillotine" Cigar Cutter
ローズウッド『ギロチン』シガーカッター


Early 20thC France
20世紀初頭 フランス
高さ:34.5cm 木 金属
 
 フランス革命時、受刑者の苦痛を軽減する人道的配慮を提唱するジョゼフ・ギヨタン博士(Joseph Ignace Guillotin 1738-1814)によって、それまで主流であった絞首刑の代わりに採用された断首装置がギロチンである。フランスでは歴史的に罪人は晒しものとして公開処刑され、民衆にとって処刑見物は娯楽のひとつであった。ギロチン刑が見せ物となった19世紀のフランスでは、席を確保し子連れで見物する者もおり、縮小サイズのギロチンが子ども向け玩具として販売された。
 
 ギロチン模型のシガーカッターは、富裕層の間でシガー(葉巻たばこ)が根付く19世紀中期以降多く制作された。この作品は、銘木ローズウッドで土台と柱はもちろん傾斜台と首桶を作り、真鍮とスチールで錘を備えた刃と首枷が作られている。このカッターを前に蒸留酒と葉巻を嗜むフランス紳士の姿を想像しながら、断頭台の露と消えた王妃アントワネットに思いを馳せるも一興のユニークな作品である。
 
*画像の人形(*SOLD*)は付属しません