(右)SOLD SOLD  
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Others〜その他の作品図録20

"Le Renard et La Cigogne (La Fontaine Fables)" Silver Baby Rattle with Ivory Teething Rings
Pierre C. Lenoir "Angelus Domini" Silver Baby Rattle with Ivory Teething Rings
Cherub Head Silver Baby Whistle and Rattle with 4 Bells with Bone Teether
象牙リング付き「狐と鶴(ラ・フォンテーヌの寓話より)」銀製ガラガラ
象牙リング付き「主の御使い」銀製ガラガラ
獣骨付き銀製子どもの顔 笛付きガラガラ

c1900/ c1870 France
(狐と鶴)1900年頃 フランス 刻印なし HBサイン 長さ:8.5cm
(主の御使い)1900年頃 フランス 判読困難な刻印、CLサイン 長さ:9.4cm
(子どもの顔)1870年頃 フランス 刻印:猪の頭(純度800)、判読困難な工房印 長さ:13.5cm
 
欧米において「銀の匙を口に入れて生まれてくる」という表現は、豊かな家系に生まれることを意味する。子どもに貴金属を贈る風習は、子どもの一生を通じて家族の社会的、経済的な地位が保たれるようにという願いが込められている。金製銀製のガラガラ(ベビー・ラトル)はその代表的な誕生祝いの品であり、ユニークな意匠のものも数多く欧米では蒐集家の多いアイテムである。赤ちゃんが口に入れて歯固めできるよう、持ち手は象牙や珊瑚などの天然素材である。
 
「狐と鶴」は17世紀フランスの詩人Jean de la Fontaine(1621-1695)がイソップ寓話などを基に執筆したラ・フォンテーヌの寓話の一編である。この寓話集は、子ども向けの童話としてだけでなくヨーロッパにおける重要なフランス文学の古典として親しまれ、これを主題としたアンティーク作品は蒐集家に人気が高い。寓話の中でも特に有名な「狐と鶴」を両面に描いたクロス型のガラガラである。
 
カトリックのお告げの祈り冒頭の句 "Angelus Domini(主の御使い)"の言葉とともに子どもに寄り添う天使を描いたガラガラは、彫刻家でメダル作家 Pierre Charles Lenoir(1879-1953)の作品で、アール・ヌーヴォーの趣が美しく清らかな印象のガラガラである。
 
中央に子ども(の天使?)の顔のメダイヨンのある笛付きガラガラは、ナポレオン3世時代の上手の作品で、通常は傷みやへこみの多い銀のベルはもちろん全体に状態が良い。人形蒐集家の参考書のひとつ F. Theimer著 "THE JUMEAU BOOK" 77pに同時代の人形とともに類似作品が掲載されている。
 
*3点は別売りです
*(狐と鶴)SOLD*