Others〜その他の作品図録21

Huntley & Palmers Bisquit Tins "Library" and "Dickens"
ハントリー&パーマー 本型ビスケット缶「ライブラリー」「ディケンズ」


Library: 1900/ Dickens: 1911 Reading England 
(ライブラリー:赤)1900年 (ディケンズ:緑)1911年 レディング イギリス
16.0 x 12.0 x16.0cm
 
英国レディングの大手ビスケット製造会社Huntley & Palmersはヴィクトリア時代、出荷するビスケットの保護と保存を目的としてブリキ(ティン)缶をパッケージに採用、1877年オフセット・リトグラフでブリキ板に直接絵柄を印刷する技術の特許が取得されるや、装飾性の高い凝ったデザインのビスケット缶を次々と世に送り出した。ビスケットを食べ切った後も室内装飾品として飾ることのできるHuntley & Palmersの缶入りビスケットは大変な人気となり大成功を収める。第一次大戦後はコスト高によりクリスマス商品以外は無難なデザインとなることから、20世紀初頭のHuntley & Palmersのユニークな缶は蒐集家を魅了し続けている。
 
同社による最も有名なビスケット缶のひとつ「革ベルトで束ねた8冊の本」のシリーズ"Library (1900年)"、"Literature (1901年)"、"Waverley (1903年)"、"Dickens (1911年)"からの2点である。高級素材では無いブリキ製にもかかわらず、表紙や背表紙の装飾や小口の質感やベルトの穴やバックルなどの細部を見事に作り込んだミスマッチが魅力である。この人気に便乗模倣した多くの本型の缶と比べ作りの良さは明らかで、V&A美術館などの収蔵品にもなっている。
 
経年によるスレ、サビ、僅かなスクラッチあり。「ディケンズ」は本の栞を模した蓋つまみが欠損している。
 
*バラ売りです