CabinetⅣ 【第Ⅳ室】〜Jewellery 宝飾品
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Jewellery〜宝飾品図録37

Victorian 3 Pendant Tops (Transformed from Stick Pin)
ヴィクトリアン ペンダントトップ3点


Late 19thC /Early 20thC England and France
19世紀後期/20世紀初頭 イギリスおよびフランス
 
電気の実用化により電灯が使用される19世紀後期までの長きに渡り室内の照明は蝋燭であった。今と比べ薄暗い環境の僅かな明かりの中でも煌めきを求めた女性の装身具、特に首飾りは、露出したデコルテまたはスタンドカラーの首を飾る豪華なものが主流で、現代人がシャツやニットに気軽に組み合わせられるアンティーク作品は極めて少ない。
 
スティックピンのモチーフ部分をペンダントトップに加工した3点は、全て1〜2cmほどのサイズで細いチェーンに通して着用するようカンを付けている。当時お守りや記念として作られたチャーム(主にブレスレット用)と比べて、宝石や質の高いエナメル細工を使った凝った意匠が魅力である。カンは全て18金でモチーフに合わせ太さや形をデザインしている。
 
(画像上から)
①ボヘミアンガーネット:1880年頃 イギリス 長さ:1.6cm(カン含まず)
ガーネット 金張りした銀
ボヘミア王国で産出されたガーネットは、暗赤色が蝋燭の明かりにかざすと炎のように赤く輝く特徴を持つ。採り尽くされたガーネットは現在のチェコ共和国(旧ボヘミア)ではもはや産出されず大変に貴重である。ベリーの実を思わせるモチーフの球体と輪が別に揺れる仕様が洒落ている。
 
②エナメル「リュートを弾く天使」:1870年頃 フランス 長さ:2.1cm(カン含まず)
ダイヤモンド ゴールド(18金)
高度な技術を伴うマット(ツヤ消し)エナメルのクオリティから、Eugène Richet(ウジェーヌ・リシェ)作と思われる。パウダーカラーのエナメルにローズカットダイヤモンドを埋め込んだ極上の逸品。模様を刻んだゴールド枠近くのエナメルに修復箇所あり。
 
③バロック真珠の犬:1905年頃 おそらくイギリス 長さ:0.9cm(カン、首輪の札含まず)
真珠 エメラルド サファイア エナメル ゴールド(18金?)
自然が生んだ唯一無二の造形である歪な真珠を犬の頭に見立てた究極の一点もの。サファイアの目、エナメルの舌、カリブレカットエメラルドの首輪までが緻密な手業で完成されている。 
 
*3点は別売りです
*画像に使用しているチェーン、ケースは付属しません